小さな家

息子様ご夫婦と暮らしてみえたお母様が、「自分一人で快適に暮らせる家が欲しい」という事でご来社いただいた。敷地は、暮らしてみえる家のすぐ横で、近隣の方々とのお付き合いも問題なし。参考プランで提出した間取りを気に入っていただき、間取り・外観デザインとも参考プランのブラッシュアップを行っていった。年齢から言って「終の棲家になるだろう」と我々もオーナーも感じてみえ、各所に快適・使いやすさ等にこだわったリクエストがちりばめられている。平家建てなので地震による倒壊のリスクも少なく、断熱性能も快適そのもの。何より歩行距離を最小限にした16坪弱のコンパクトな間取りは、すぐ手の届く感覚。固定資産税を含めたランニングコストも必要最小限で、「こんな家が一番正解かも?」と同じく歳を重ねた筆者も羨ましく思えてくる。道路を挟んだ川沿いに見事な桜並木があり、桜が満開の小春日和に、ウッドデッキに座って微笑んでみえるオーナーの顔が目に浮かぶ。住まいの基本と幸せが感じられる、素敵な小さな家が完成した。
用途専用住宅
所在地岐阜県岐阜市
構造木造平屋建
敷地面積185.43m²
延床面積51.90m²
竣工2024年5月