状況に合わせて

こんにちは。営業課の八代です。
梅雨の晴れ間は嬉しいですが、夏の到来を感じさせる強い日差しに今から少し身構える思いです。

前回のブログで介護保険を活用した住宅改修工事に携わらせていただいている話題がありましたが、先日その中の1軒のお客様で、工事が完了したところがありました。

今回はその様子をリポート。

この計画に関わらせていただいて感じたこと…それは日々運動能力の変化する(医療機関からの判断も変化する)高齢者の方に合わせていかに生活しやすい計画とするか、そしてご本人様はもちろん、毎日ケアされるご家族様にとっても介護生活を少しでも快適にお過ごしいただくには…という観点が大切であるということです。

今回は計画の途中でご本人様が車いすで退院されることが決まり、高低差のある玄関までのアプローチをいかにして通るか、という課題からスタートしました。

既設の階段に機械式の階段昇降機をつけるか、段差をあがれるリフト型の段差解消機をつけるか、あがった先でどんな風に屋内へ入るか?玄関をつかうか、勝手口をつかうか…?等いろいろなパターンの組み合わせを、ご家族、ケアマネージャーさん、福祉用具メーカーさん、一新建設の4者がそれぞれにう~んと考えながら最適な方法を模索していきました。

最終的にご家族が選ばれたのは、段差解消機であがり、玄関の横にあった通用口(これがちょうど良い位置にありました!)から入るという方法でした。

その通用口の高さまで車いすが上がれないと屋内へはスムーズに入れません。そこでそこまではスロープであがることになりました。車いす用スロープを福祉メーカーさんからレンタルし、そのスロープがかかる‘台’を弊社で製作させていただく手筈となりました。

当初は組み立て式で、使う時だけご家族がセットするという案でしたが、結構な重量になる物を毎日設置してもらうこともご負担なのでは?との思いから、玄関までの階段アプローチを延長する形で階段付き架台を製作することになりました。

ご本人様の退院日が予定より早くなったこともあり、今回は架台の図面作成から実際の組み立て工事まで、長谷社長自らが行いました。

昔、TV番組の劇的ビフォーアフターで、設計者である匠自らが手を加えている様子が度々放映されていましたが、今回の社長はまさにその匠でした!

大人2人が乗っても大丈夫なように頑丈に作っていきます。
乗った時にガタガタして恐怖を感じないように、現地に合わせて高さも調整します。

これで室内との高さもほぼ段差なしになりました。

ドア付近の細かい箇所も現地で合わせていきます。

完成です!

最後はお施主様に実際使われる車いすで試しに押していただきました。

今後なんとかこちらでうまく機能してくれることを願います。
毎日の動作をスムーズに行っていただけるとうれしいです。

今回の工事では状況に合わせて臨機応変に方法を考えることを色々な方から学ばせていただきました。
根気にご提案を聞いてくださり、一緒になって考えてくださったお施主様のY様、ありがとうございました。

営業課 八代

 

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