普通はない

芸術には既成概念や普通の感覚を打ち壊してくれる力がありますが、私はとくに音楽からそういう感覚を味あわせてもらうことが多いなあ~と感じます。

「tool」というバンドをご存知ですか。

私は大学生の時このバンドに出会って、世界は広いなあ~と感じました。

まずボーカルのメイナード・ジェームス・キーナンという人が奇妙奇天烈でライブの映像がとにかくとっても怪しいのです。

ある時はライブ中ずっとドラムの後ろで歌っていて姿が見えなかったり、ある時はパンツ一丁だったり、ある時は顔を白塗りにしていたりと、とにかく自由です。音楽はおちゃらけ要素は一切ない、ダウナーなロックで暗くて激しくシリアスな音楽性なのに、です。音楽と映像とのギャップがすごくあります。

見るからに怪しいです。ちなみに最近のライブはモヒカン姿でした。(メイナードがやっているもう一つのバンド、「a perfect circle」もすごくかっこいいです。こちらは聴きやすくておすすめです。)

ロックバンドはこうでなきゃって姿勢がないところがいいなあと思いました。

音楽性も、こんなバンド他に見当たらないな、と感じるくらい特異だと感じます。
昔1曲だけコピーしたことがあるのですが、チューニングが普通でないことにびっくりしました。通常、ギターやベースを決まった音にチューニングして演奏するのですが、この決まった音がごちゃごちゃな設定でした。こんなハーモニーよく思いつくな、と…。

ギターのエフェクターに独特の浮遊感があって、なんだか洞穴に落ちて風が遠くで鳴っているような、そんな奥行き感があります。
また、1曲が長く、平均で7~8分ある事が多いイメージです。聴いてて追いつけなくなるような変拍子もてんこもりです。

そして極端な寡作というのもこのバンドの特徴です。

PV作成やアルバムのアートワークも自分達で行っていて、より一層変わった世界観を形成しています。

↑アーティスティックなアルバムジャケットたち

出会った時からもうとにかくクールとしかいいようがない存在で、何度生まれ変わってもこんなかっこよさには到達できないと打ちひしがれる人たちです。

 

普通に過ごしていると決まり事や型にはまった考えにしばられることが多いですが、たまにこういうパンチのあるものに触れて、ユニークな提案や発想ができるようにしていたいなあ、なんて思う今日この頃です。

ここまで読んでくださりありがとうございます。

営業課 八代

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